『家』への想い
先日、当社でお預かりさせて頂いていた中古物件の決済がありました。
なかなか買い手がつかず、お預かりしてから一年近くたって、ようやくこの日が迎えました。
今の買主さんをご案内する前に、物件を購入して解体して新しく家を建てたい。という方がおられました。
売主さんにお伝えすると、
「少し寂しいけれどそれでもいいから売ろうか…。」とおっしゃられていたのですが、
数時間後に、売主さんの娘さん、息子さんから「お願いだから家を壊してまで売らないで」と言われたの。と、お電話がありました。
私もそうですが、幼いころから育ってきた家には思い出が沢山沢山つまっています。
家を出るまでいた自分の部屋。
落書きして怒られた壁や柱。
試合に負けて一人で泣いたお風呂。
反抗期が過ぎてから居心地良くなったダイニング。
大人になって、家を買って思い出を作るのと
物心ついた頃からあった自分の家。
たとえ別の誰かが住んだとしても、そこに思い出の『家』があるとないとでは全く違いますよね。
私も実家が解体して全く別の建物が建ったら嫌ですもんね。
今回、本当に心から家を気に入って下さり、ご購入を決断して下さった買主様に出会えて、
売主様も、娘さん息子さんも、買主さんも、そしてこれからお迎えする『家』も、幸せになる瞬間の場所に居させていただきました。
本当にありがとうございました。
営業 木村